土用と断捨離

7/19(日)から土用に入りました。

 

一般的には『土用=夏』と思われていますが

年4回、立春・立夏・立秋・立冬の前18日間の事を表します。

いわゆる『季節の変わり目』です。

(ちなみに2020年の夏土用は7月19日~8月6日まで。)

「土用と言えば?」と質問をされると『うなぎ』を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?

土用の丑の日にうなぎを食べるようになった理由、大きく2つあります。

その1つは夏バテ解消です。

気温も高く季節の変わり目で体調を崩しやすいこの時期。

うなぎにはビタミンA・B1・B2・D・E・DHA・コラーゲン・EPA・ミネラルなど栄養素が豊富に含まれています。

夏は食欲が落ちてサッパリとした物が中心になると言う方にもオススメ!

少量でも疲労回復・食欲増進出来る効果的な食べ物の一つなのです。

ちなみに、大伴家持の

『石麻呂に吾れもの申す夏痩せに よしといふものぞむなぎとり召せ』

という歌が万葉集に乗っているそうです。

石麻呂さんに「夏バテには鰻が良いよ!」というアドバイスをしていて7~8世紀頃には既にうなぎが滋養強壮の意味で食べられていたと考えられています。

 

そしてもう1つは

江戸時代中頃の学者であり俳人・発明家として知られる平賀源内が火付け役と言われています。

うなぎ屋店主が毎年夏になると鰻の売り上げが落ちて困っている様子を見て、

「土用の日、うなぎの日」

というキャッチコピーを作りました。

元々、土用には梅干しやうどん・瓜などの『う』が付くものや、しじみなど黒いものを食べると良いと言われていたので、黒くて『う』の付く食べ物のうなぎが大当たり!

それから『土用の丑の日にうなぎを食べる』という風習になったそうです。

 

 

土用にはしてはいけない事もあます。

それは土を掘り起こす作業。

これは陰陽道というものが影響をしていて、この土用の時期は土を司る神様の『土公神(どくしん)』が土を支配されていると言われています。

だから土いじりをしてはいけないと言われていて、今でも建築関係は土用の期間を避けて着工日を決めている場合が多いです。

ただ、「土用の期間は全て身動き取れないのか?」と言われるとそうではなく、土公神が天上に行くため、地上では”息抜き”が出来る『間日』という日もあるのでご安心ください。

(ちなみに2020年夏土用の間日は7/23・24・28・8/4・5)

『土を掘り起こす作業』に伴ってか、新しい事を始めたり、引越ししたり、人生の大きな決断をする事は避けたほうが良いとされています。

気持ちも不安定で判断が鈍る時なので、大切な決断は土用明けまで待った方が良さそうですね。

 

しかし、逆にしたほうが良い事もあるんです。

それは断捨離や衣替え

次に来る新しい季節の良い気に乗るために身軽で動きやすくする必要があります。

それには気持ちや生活の中で不要な物を減らす事、身の回りを整える事が大切だとされています。

特にお洋服の断捨離は

【気持ちの充実感】

【手持ち服の把握】

【お洋服の虫干し】

【クローゼットのスリム化】

【時短】

これらの観点から見てもこの時期にする事はオススメです。

 

クローゼット1/3が通年着られるアイテム。

1/3が夏物。

1/3が冬物。

の感覚で断捨離&衣替えを試してみて下さい。

 

クローゼットがあなたが好きな物・お似合いの物で埋められていると

毎日お洋服で悩む必要が無くなり洋服選びが楽しくなります。

 

とにかく、この時期は心身ともに疲れやすくなるので、ゆっくりと過ごす事をオススメします。

・体のメンテナンス。

・後回しにしていた仕事を片付ける。

・趣味を深める。

などをメインに、断捨離をしながら快適に過ごしてみてはいかがでしょうか。